自己紹介
悩み続けても前に進めない
悩みが頭から離れずに、考えても考えても、出口が見えない問題に心を削られることがある。
例えば
・老後の生活が立ち行かなくなったらどうしよう
・もし会社が倒産したらどうしよう
・定職に就かずに親がいなくなったらどうしよう
などと思い続けても、現実が変わるわけではない。
状況がよくならないのに脳内で同じ内容をぐるぐるリピート再生していても、エネルギーと時間の浪費になる。
「悩む」と「解決する」は全く別の作業である。
悩みは感情の渦の中で立ち止まることであり、解決は現実に手を加え行動して動かすこと。
悩みを解決の方向へ動かすだけで、心と頭の中は思いの外、スッキリとしてくるでしょう。
悩みの中の領域を区別する
世の中の問題は大きく2つに分けられる。
1つは、自分の行動で変えられる悩み
もう1つは、自分の行動では変えられない悩み。
どちらの領域の悩みなのか先ず仕分けをする。
もし、自分の行動では変えることが出来ない悩みに、時間を費やしていると、エネルギーが消耗していくだけ。
人の心、政治方針、会社方針、自然災害、他者の働く意欲など自分ではどうにもできない要素。
それを「私がなんとかしなければ」と抱え込むのは、心の負担が増すだけであり、
いうなれば「慢心」とも言える考えである。
自分の力が及ばない領域は、潔く手放す。
手放すことは諦めではなく、現実を見極めた懸命な選択。

行動が伴う思考に切り替える
解決に近づく思考は、必ず行動とセットになっているもの。
将来の不安が頭をよぎったら、まずは「今できることを」具体的に書き出してみる。
- 将来起こりそうな事象に対して準備を少しずつ始める
- 必要な知識を1つでも増やす
- 信頼できる人に相談する
紙に書いて目に見える形にするだけで、脳は「やれることがある」と認識する。
少しでも前に進んでいる感覚があると、不安の渦から抜け出しやすい。

「最大のリスク」を考えておく
人は「最悪のシナリオ」を拒否しようとするあまり、心の中で何度も再生してしまっている。
そこであえて、一度だけ真正面から受け入れてみる。
何に悩んでいて、 もし起こってしまったときの最大のリスクはどれくらいか。
最大リスクを想定して「その時どう動くか」を先に決めておけば、必要以上に怯えなくて済む。
もし今の会社を辞めることになったら
失業保険はだいたいどれくらい給付されるのか、給付されている間に就職活動するなり
起業に踏み切るなど、A案、B案、C案のいくつかのルートを書き出して調べておくこと。
数字で出せるものは、きっちり計算して数字で把握するようにしておくと、どのくらいの期間まで生活できるのかも明確になる。
選択肢が見えていれば、将来の不安は「漠然とした怖いもの」では無くなっていく。

「今」に集中する
過去と未来にばかり意識を向けていると、今この瞬間の有意義さが失われる。
一日の終わりに「今日は何をやったか」を振り返ると、自分の時間が前に進んでいる実感を得られる。
集中力を今に戻すシンプルでコストがかからない方法
- 深呼吸を三回する
呼吸に集中して意識を向けることで、思考の雑音が静かになり、心を落ち着かせることができる。 - 手のひらをこすって温かさを感じる
触覚を使って「今」の感覚に集中する。手の温かさをじっくり味わうことで、頭の中の考えがリセットできる。 - 五感で周囲を観察する
目で見えるもの、聞こえる音、におい、肌触り、自分の五感を使って、今の環境に意義を向けると、自然と「今この瞬間に集中」状態になれる。
こうした小さな行動でも、習慣になってくると未来への過剰で無意味な想像を減らすことができてくる。

結果はコントロールできない
人がコントロールできるのは、行動の選択と努力の質まで。
結果は予測できなし、完全に操ることもできない。種類によっては結果は人の忖度ですら変えられる。
この不確実さを受け入れると、必要以上の緊張や恐怖から解放される。
「やるだけのことをやったら、あとは天に任せる」
このように緊張を手放すことができる人は、変化の波に強くなれる。
勝ち負けや成否に振り回されず、自分のペースで前進できる。

まとめ
心が軽くなる生き方へ進む。
悩みはゼロにならない。
けれど、解決できない悩みに自分の貴重な時間とエネルギーを注がないこと。
悩みが人間関係であれば、悩んでいる「時間とエネルギーは悩みの相手に捧げている」ことにほかならない。
そんなチャリティー活動はやめる。
- 変えられないことは手放す。
- 今できる行動に集中する
- 最大のリスクを計算し準備を進める
- やるだけのことをやったら後は天に任せる
この流れを身につければ、未来の不確実さに怯えるよりも、
今日にエネルギーを使い切ることのほうが自然の摂理になかっている。
そして、気が付けば前に進む力が確実に育っていくことになる。

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