「あの人が貴方の悪口を言っていたよ」
こんなことをわざわざ報告してくる人が、あなたの周りに一人くらい居るものです。
この話を聞いたあなたは、驚いたり、落ち込んだり、ムカつくこともあるでしょう。
実のところ、悪口を言っている人よりも「悪口を言っていたことを持ってくる人」の方が、遥かに厄介者です。
この構造に気付かないと、あなたの心はいつまでも他人の言葉に振り回されてしまいます。
嫉妬から出る悪口
最初に「悪口を言う人」について。
この人たちがやっていることは、ほとんどの場合、嫉妬のガス抜きです。
- 成果を出している人がいれば「運が良かっただけ」
- 評価されている人がいれば「ゴマすっているだけ」
- 自信がある人がいれば「調子に乗っている」
このような事をなぜ平気で言えるのだろうか。
「自分には成果も評価も自信も持ち合わせていない」ことを認めたくないからです。
自分が劣っている、自信がない、不満を抱えている。
でもそんなことを素直に受け入れると、プライドが壊れてしまう。
だから、相手の足を引っ張って、自分と同じ“低い位置”に引きずり下ろそうとする。
これが、悪口の正体です。

悪質なのは「悪口の運び屋」
本題はここからです。
「あの人がこんなこと言ってたよ」と報告してくる人間。
一見、味方のような顔をして近づいてくるけど、実は最も信用してはいけない人種です。
それは
伝えなくていいことを“わざわざ”伝えてくることにあります。
悪口なんて本人にとっては聞かなくていい情報なのです。
それをわざわざ持ってきて「あなたのために言っておくけど」的に口にしてくる。
こういう人種の裏には、こういう欲望が隠れている。
- あなたが動揺する様子を見たい
- 人間関係をこじらせたい
- あなたの評価を下げたい
これは完全に“悪意のある行為”です。
そして多くの場合、悪口の配達員は自分が安全地帯にいながら、人の関係をかき乱して楽しんでいる。

悪口の配達員は火種を植える人種
誰かがあなたの悪口を言っていたとしても、あなたが知らなければ、何も起きない。
でも、悪口の配達員から聞いた瞬間、あなたの中に「怒り」「不信感」「悲しみ」が生まれます。
まさに「悪口の配達員」が火種をばらまいている。
しかも、彼らは
「私は、ただ事実を伝えただけだから」
「私はあなたの味方よ」
こんな悪質なことを平気で言ってきます。
「伝える必要のない地雷」をばらまいておいて、責任を取らない。
本人は味方面しているつもりかもしれないが、心理的には「紛争を作る側」の人間です。

実際にどう対処すべきか
①「悪口の報告」を一蹴する
「誰が何を言っていたか」なんてのは、あなたの行動や活動には不要です。
そんな低次元な情報を気にしていたら、いつまで経っても振り回されます。
悪口を運んできた人に対してはっきりと伝えることをオススメします。
「それ、私に言う必要ある?」
「悪口を伝える人って、悪口を言っているのと一緒だよ?」
これだけで、相手の“ウキウキした気分を奪う”ことができます。
②「悪口言ってたよ」を言う人とは距離を置く
悪口の配達員は100%あなたの味方ではありません。
ただの“かき乱し屋”です。
表向きはフレンドリーでも、裏で混乱を楽しんでいる人間。
人間関係を安定させたければ、「伝えてくる人」と縁を切ることが最優先です。
③「悪口を言ってた人」には同情して終了
悪口を言う人間は、ほとんどが嫉妬と妬みにまみれて豊かな人生を歩んではいないものです。
そんな人に反応してしまっては、同じステージで生きているも同じこと。
大切なことは、
「悪口を言っている時点で、もう負けているね」
「今、俺の背中しか見えてないんだな」
と心の中で静かに見下して、なにもせずに淡々と進み続けることです。
あなたのノーダメージが、相手のダメージになります。

まとめ
悪口を言う人と、運んでくる人。
どちらにも共通するのは、“自分の内側にある満たされない何か”です。
人の事を下げないと、自分を保てない。
混乱を起こさないと、自分の存在を確認できない。
そういう“弱い人間”がやることだと理解してください。
- こんなことで動かない軸を持つこと
- 静かに、粛々と結果を出しつづけること
悪口は、背中を追ってくる人の遠吠えです。
そして、悪口の配達員は、あなたの顔色を見て面白がっている捻くれた人種。
こんな連中に、自分の心を疲弊させるのはもったいなことです。
自分のステージを上げる行動に注力して、圧倒的な実力の差をつけていきましょう。

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