たくさんの人に囲まれているように見える人でも、内面は孤独だったり、気を遣いすぎて疲れていたりするケースも少なくありません。
一方で、親友が少ない人は「気を遣わずに本音を言い合える関係」を時間をかけて築けていることがあります。
表面的な繋がりの多さと、信頼の深さは別
米国の人類学者ロビン・ダンバーが提唱した「ダンバー数」という理論によると、人が安定して関係を築けるのは最大でも150人程とされています。
さらに、その中でも本音を語れるような親密な人間関係を築けるのはせいぜい3〜5人程度。
人は誰とでも深い関係を築けるのではなく、ごく一部の人としか真に信頼し合うことはできないということです。
- 3~5人:精神的な支え。家族や親友
- 15人:深い信頼関係を築ける親しい友人
- 50人:比較的よくコミュニケーションを取る知人
- 150人:顔と名前が一致して、交流のある社会関係の限界
たとえ「友達500人」とSNSに表示されていても、本当に自分が困ったときに力になってくれる人が何人いるか?
今、あなたの頭の中に浮かんだ家族以外の人が本当の親友かもしれません。

親友が少ない人は人間関係を大切にしている
「親友は少ない」と自分で言える人は、むしろ信用ができて、親しみが湧きます。
誰とでも浅く広く付き合うのではなく、本当に信頼できる相手を大切にしているからです。
人生で本当に困ったとき、SNSの「いいね!」やパーティ仲間は助けてくれません。
しかし親友が一人でもいれば、どれほど心強いことか。
「数」よりも「深さ」が大切です。
そして親友が少ないと言える人の特徴は
- 一人ひとりとしっかり向き合う誠実さを持っている
一人ひとりとの関係を大切にして深く付き合うことが多く、この誠実さや慎重さが「信用できる」と感じられる理由です。 - 軽率に人を信用しない
友達が多い人は、誰とでもすぐに打ち解ける社交的なタイプかもしれませんが、親友が少ない人は、人を見極めてから信頼を寄せるタイプが多いです。 - 秘密や約束を守る
親友が少ない人は、信頼できる人にしか自分の本音や秘密を話しません。そのため他人の秘密や約束もきちんと守る傾向があります。 - 浅い付き合いより深い付き合い
多くの人と広く浅く付き合うよりも、少数の人と深く付き合うことを重視しています。深い関係性を築くには、誠実さや信頼が不可欠になります。
これらの特徴は、表面的な社交性よりも信頼関係を築く上で圧倒的に重要なものです。

「親友が少ない=コミュ障」ではありません
ここで一つ注意したいのは、「親友が少ない」と聞くと、まるで“人付き合いが苦手な人”だと誤解されかねないという点です。
これは本質とは異なります。
親友が少ない人は、単にお付き合いが苦手なのではなく
誰とでも群れず、信頼できる人とだけ丁寧に関係を育む力がある人です。
いわゆる「コミュニケーション障害」とは違い、必要な時にしっかり対話し、必要以上に無理な関係を築かないという冷静な選択をしているだけなのです。
「人とどう関わるべきか」を知っているからこそ
無駄な人間関係を増やさずに済んでいるとも言えます。

友達が少ないと悩んでいる人へ
「自分には友達が少ない」と悩む人も多いかもしれません。
本当に大切なことは“数”ではなく
どれだけ安心して心を開ける相手がいるかどうかです。
無理して友達を増やさなくて大丈夫です。
自然体の自分でいられる人が一人でもいれば、それで十分です。
むしろ「親友はいません」と言えることも信用に値することです。
「いい人でありたい」「友人が多いと思われたい」と見栄を張るより、素直な自己開示は信頼性を生みます。

まとめ
「親友が少ない人は信用できる」というのは、人間関係の“質”を重視し、信頼を裏切らない誠実な人柄と判断できる人です。
もちろんすべての人に当てはまるわけではなく、例外もありますが、こうした傾向があるため、「信用できる」と言える理由があります。
もしあなたが友達が少ないと悩んでいるなら、親友と呼べる人を一人だけでも築けるように
誠実でいて、約束を守り、その人の秘密を守り抜くことを心がけてください。
友人の数よりも関係の深さが大切なことも忘れずに。
「友達500人」とSNSのに表示されていても、
あなたが本当に自分が困った時に力になっていくれる人が何人いますか?

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