去る者は追わず
日本には祖先たちが遺してくれた「ことわざ」があります。
「去る者は追わず」
このシンプルな考え方に、人生の運気を好転させて、人間関係のストレスから私たちを解き放ってくれるマインドセットです。
あなたから去っていく人を追いかけるほど、確実に運気は下がっていきます。
相手が誰であろうと関係ありません。
たとえ、かけがえのない最愛のパートナーであっても、苦難を乗り越えた長年の親友であっても、血をわけた家族であっても、例外はありません。
今のうちに覚悟を決めておいてください。
「子どもが可愛くてしかたないから…..」
「この人は特別だから…..」
「この関係だけは失いたくない…..」
こんな気持を抱いて必死に追いすがった経験のある人も多いのではないでしょうか?
思い返してみてください、
どうでしょう、こうした「執着」が強ければ、強いほど、心は消耗して、視野は狭くなり、自信を失い、自己肯定感は下がったのではないでしょうか?
必死になって離れるのを止めたり、追いすがったりしてはあなたの運気は確実に下がります。
そして
あなたから去る人が邪気を一緒に取り去っていってくれるのです。

去る人には去る理由がある
誰かがあなたから去っていくというのは「自然な終わり」を迎えた関係です。
人は関係が必要なときは繋がっていて、関係が不要になるから離れていくものです。
決して冷たい話ではありません。
お互いの関係性は「今の自分」に必要かどうかで成立しているのです。
人は無意識のうちに「今の自分にとって最適な人間関係」を選び直す性質が備わっています。
すなわち、去っていく相手は「もう今の自分には必要のない存在だ」と心の奥で判断したから離れていくのです。
このときに、あなたも「もう関係を続ける必要のない人なんだ」としっかり受け入れることができれば、心は軽くなります。
これが「とても辛くて悲しいこと」だとしてもです。
ここで感情をこじらせて「この縁を失ってはいけない」と思い込み、粘着質な執着心を生み出してしまうと
運気を大きく下げる原因になってしまいます。

執着することで失う「運」
「人が去っていく=自分の価値が下がった」と感じる人はきっと多いのでしょう。
これは大きな誤解です。
相手が去っていくことと、自分の価値は全く別の話です。
他人の選択を、自分の評価と混同してはいけません。
それでも
- 「どうすれば、あの人の心は戻るだろうか?」
- 「私が変われば、また仲良くなれるかもしれない」
このように思うことは自分を否定する行為です。
去る者を置い続けるということは、自分をいらないと思った相手の判断を無理に変えようとすることです。
「自分はあなたから認められる存在でありたい」と必死にアピールしているようなものです。
プライドもなく、自尊心も削がれて、自立心まで失っていく行為です。
まさに「相手の判断に人生の主導権を明け渡した」状態になってしまします。
こうなった瞬間から、あなたの運はどんどん下降の一途をたどることになります。

ちゃんと嫌われてください
人間関係においては、
「自分に合わない人には、ちゃんと嫌われる」ことが大切と言えます。
これは学校や会社では教えてくれません。
社会で生きづらさを改善するためには必要は知恵になります。
- この人とはもう無理だなと感じたら距離をとる
- 無理に関係を修復しようとしない
- あなたのもとを去る人に対しては「ありがとう」と感謝の気持ちを持って手放す
この潔い姿勢こそが自然の法則に従っている状態であり、自分のエネルギーを守り、
新しい良縁を引き寄せる力になります。
自然の摂理に身を任せていることが、運気をあげていく行動と言えます。

あなたの運を守るのはあなた
「相手に嫌われたくない」
「関係を壊したくない」
「この人だけは手放したくない」
このような依存心があるときの自分をしっかり見つめてみてください。
- 今の相手といることで、心は軽くなっていますか?
- 本当の自分を出せて、自分らしくいられますか?
- 相手に依存せずに自然体で要られていますか?
答えが「いいえ」なら、この関係はもうお役目を終えている状態なのかもしれません。
運気のいい人は、去る者にしがみつきません。
新しい縁に恵まれる心のスペースを確保しています。
誰に何を言われようとも人生のハンドルは自分で握っています。

まとめ
人間関係は「必要だから続く」のであり、「去っていく人は必要のない存在」
執着すればするほど、運気は下がり、場合によっては犯罪まで発展していしまうこともあります。
嫌われるべき相手にきちんと嫌われることは、あなたの人生を守る防具になります。
誰かに去られることは、怖いことですよね。
しかし自然現象と同じ原理で「悪いこと」ではなくて、「必要なこと」です。
どれだけ引き止めたくても、「グッ」と堪えて、
心のなかで「ありがとう、さようなら」と感謝して、見送ってください。

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