社会はあなたを幸せにしてくれない
会社や社会が定めたルールや価値観は、あなたを本当の意味を幸せにしてくれると思いますか?
答えは残念ながら「NO」という事になります。
私たちは物心ついた頃から、競争を強いられてきました。
テストの点数、偏差値、進学先、会社の評価、昇進の速さ。あらゆる場面で順位がつけられ、なんとなく「勝った人が報われる」仕組みの中で育てられてきました。
確かに競争に勝ったとの達成感や評価は心地よいものです。
しかし、それは一時的なものに過ぎません。
また次の競争が始まれば、安心している暇はありません。
一度でも遅れをとれば「もう終わりだ」とさえ思ってしまう完璧主義者の人もいます。
勝ち続けたところで、また次の競争が始まり、いつまでも安息は訪れません。

会社のルールに人生を明け渡している
社会のレールに乗って、会社のルールを疑いもせず守って、会社の要望に愚直に応え続けることを自分のアイデンティティにしてしまうと、ある日突然、大きな喪失感に襲われるかもしれません。
なぜなら「会社員としての価値」は、定年退職とともに剥ぎ取られてしますからです。
どれだけ評価されていた人でも、会社を離れた瞬間に「ただの人」になります。
本人の意志に関係なく一定年齢に達した時点で自動的に雇用契約が終了し、どれだけ本人が働きたい意志があっても職業上の身分を失うので「身分剥奪」に近い側面があります。
長い年月、我慢して苦労して会社に人生を捧げてきたはずなのに、あっけなく制度上の強制退職の日が来ます。
冷静に考えれば、わかることですが
給料や報酬というのは、あなたの「時間、労働力、能力、提供した価値」に対して払われるものです。
決して、「どれだけ我慢したか」「どれだけ苦労したか」には支払われてきていません。

自分の価値を提供する
どれだけ我慢や苦労しただけではあなたは報われません。
きちんと報われるには、自分の能力の価値をちゃんと提供する必要があります。
盲目的に盲信的に会社の仕組みに依存するのではなく、しっかり自分の能力を伸ばすことが大切です。
どんなスキルを身につけて伸ばしていき、会社に貢献して価値を提供できるのかを常に考えて実行してください。
そんな人財なら会社は放っておけません。
そしてスキルが向上すれば、先に続く道の選択肢として、転職にも有利になり、自分の顧客を作っていれば独立もできます。
スキルが身につき、スキルを伸ばせつつ、給料も貰えるなんて最高な環境です。

欠けているままの自分も愛そう
私たち、僕たちはいつも「完璧でなければ愛されない」「優秀じゃないと愛されない」と思い込みがちです。
欠けた部分、足りない部分、コンプレックス。
そういう自分を恥じて隠そうとする。隠そうと思えば思うほど、逆に目立つ。
大切なことは、コンプレックスを隠すのではなく、「自分に欠けた部分があるところまで受け入れてくれる存在」に出逢えたり、作っていくことことではないでしょうか?
これと同様に、無理に競争で勝ち続けて疲弊しているあなたよりも、本当のあなたの姿を受け入れてくれる人。
肩書がなくても、いい格好じゃなくても、いいクルマにのってなくても、それでも「あなたがいい」と言ってもらえるように人間力もしっかりと上げておく必要があります。
人から愛されたいなら、まず自分が自分を大切にして、自分を愛さないと人からなんて愛されません。

まとめ
私たちは知らず知らずのうちに競争社会にでる準備を教え込まれ、競争に勝つことが幸せになれると信じ込まされてきました。
それでも「何か違う」「このまま定年を迎える人生で良いのか?」と心のシグナルが聞こえてきたら
競争社会の中にはない「満足感や自由」などを求めている声なのかもしれません。
競争社会から一歩引く勇気を持ってみましょう。競争を降りてもあなたは価値のある人間です。
会社のルールを絶対視するのではなく、自分のルールを生きる覚悟を持ってみましょう。
これは逃げでも負けでもありません。
それが50代でも60代でも本当の自分人生のスタートだと思います。

コメント