社会人でも学生でも、誰にでもある“やりたくないこと、めんどさくさいこと”
- 面倒な書類作成
- 気が重いメール返信
- 積み上がったタスク
- やる意味がよくわからない宿題や雑務
そんな「めんどくさい」ことに直面したとき、多くの人がつい手を止めてしまいます。「あとでやろう」「明日やればいいか」「まだ時間あるし」ーーーーーーーーーーーーーーその気持よくわかります。
実はここに落とし穴があるのです。

めんどくさいことにも福利効果がある
「複利」とは、お金の世界で使われがちですが、実は「めんどくさいこと」にもこの複利効果が働きます。
先延ばしにすればするほど“めんどくさいことのめんどくささ”が増えていくのです。
たとえば「提出物」
期日最終日にやろうとしたら、突然の急用が入って作業ができなくなってしまった。結果、上司から注意された。先生に叱られた。そして取引先から督促を受けて信用を失った。
「めんどくさいことを先延ばし」にした複利効果として、叱られた上に信用も減った。
本来なら10分で済んだ作業が、先延ばしにしたことで「+5分の説教」「取引先との関係修復」「再提出」といった余計なリカバリーが発生する可能性が高いです。

ギリギリ体質のリスク
人間の言動や行動からその人の人柄や傾向を推し量る“一事が万事”という、ことわざがあります。
「一つのことを見れば、他のすべてのことが推測できる」「一つの小さなことに見られる傾向が他のすべてのことに現れる」ということが見えてくるので
提出物を「ギリギリに出す人」には共通したレッテルが貼られます。
「この人は何事もギリギリまで手を付けない人だ」
ビジネスの世界では、この印象が命取りになることもあります。
ギリギリに提出された仕事には“修正の余地”もありません。
もし前倒しで早めに提出していれば、上司や先輩からフィードバックがもらえます。
ミスがあっても修正できてブラッシュアップする時間がある。
結果として提出物の質が上がっている。
しかし、ギリギリだと修正する時間もなく、一発勝負。
しかもその一発勝負がショボかったら、評価も上がることはありません。
だいたいギリギリに出てくる提出書類に抜群の内容のものはほとんど無いことは、デキる上司ならわかっています

余裕ある人が評価される理由
朝、就業時間ギリギリに出社する人と15分前に出社する人。
前者は、駅からダッシュ。息を切らして出社。気持ちも一日の計画も整わず、そのまま業務スタート。
後者は、始業前にコーヒーを飲みながら、今日のタスクを整理。落ち着いた状態でスタートできます。
この「たった15分」の差が、一日、一週間、一年と積み重なれば、とてつもない差になっていきます。
365日続ければ、365日分の準備と余裕が手に入る。それが「信頼される人」「仕事ができる人」と思わるようになっていきます。

めんどくさいことは「先にやる」だけで武器になる
めんどくさいことは、そもそも“めんどくさいからこそ価値がある”のです。
めんどくさいことは、大勢の人がやはりめんどくさいと思っています。
そして後回しにする人も、やはり一定数いるものです。
めんどくさいことに先に手を付けられる人は、それだけで他者と差がつきます。
めんどくさい作業、めんどくさい必須の返信、めんどくさい片付け。
それらを「後回しにせず早めにやる」。
ただそれだけで、あなたは少しずつ「やる人」になれるのです。

まとめ
私たちは「めんどくさい」を避けたくなります。
その「めんどくさい」を先にやっておくことが、自分の持つ最善策なのです。
あとでやろう、ではなく、
「今やる、だからあとが楽になる」
この感覚が身についたら気持ち良いです。
先延ばしによるトラブルの大半は、未然に防止できるということです。
さらに、あなたの信頼は日々少しずつ積み上がっていきます。
めんどくさいことを先に済ましておく事こそ、未来の自分への投資。
この投資を今日から始めてみたら複利の効果で十数年後には莫大な利益を享受できます。

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