あなたは今朝、どんな感情で一日をスタートしましたか?
もしかしたら、通勤電車でイライラしたかもしれません。あるいは、パートナーと少し言い争ってモヤモヤしたかもしれません。
その感情は今も続いていますか?
おそらく今この記事を読んでいる時点では、そのイライラは薄れているか忘れていたはずです。
そう“感情とは本質的に「続かないもの」”なのです。

恋愛感情も、やがて落ち着くように
「この恋は永遠だ」
そう思った瞬間も、時が経てば変化していくものです。
実はこれは、脳内ホルモンの働きによる一時的なものだと科学的にもかなり解明が進んでいます。
例えば、恋愛初期に分泌されるホルモンには以下のようなものがあります。
- ドーパミン:快楽や多幸感を刺激して、相手に夢中になる
- PEA(フェニルエチルアミン):いわゆる「ときめき」の正体
- ノルアドレナリン:緊張感や高揚感を引き起こす
- オキシトシン/バソプレシン:親密さや絆を強めるホルモン
こうした「燃え上がる感情」は、平均して3年ほどで落ち着くと言われています。
そしてその後は、より深い信頼や絆といった「家族愛」「安定した愛」へと変化していくのが自然な流れです。
もちろん例外はあって、何十年経っても恋人のような関係を保っている御夫婦もいます。それは、お互い良好な関係性を「行動」で育んできた結果なのでしょう。

感情に頼らず、行動で人生をつくる
ここで大切なのは、「感情はうつろいやすい」という事実を知った上で、どう人生を設計するかです。
感情は一時的。
だからこそ、感情に任せてばかりいると、行動が続かず、結果がついてこないです。
「やる気が出ないから、やらない」
「モチベーションが湧かないから、後回しにする」
このように感情を基準にすると、何も積み上がらないまま時間だけ過ぎていく。
では、どうすればいいのか?
答えはシンプルです。
モチベーションがなくても「行動」することです。何もしない状態でモチベーションは上がりません。
行動することによってモチベーションが生まれていきます。
行動→モチベーション→行動のサイクル
- 行動を起こす
- 小さな達成感や進歩を感じる
- モチベーションが高まる
- さらに行動したくなる
実践のコツ
- まず小さく始める:「5分だけやる」「1ページだけ読む」など、ハードルを下げて行動を始める
- 進捗を可視化する:チェックリストや日記などで自分の行動を記録すると、達成感が得られやすくなります。

自分の意志で感情は生み出せない
よく「私は傷ついた」「私は感動した」「私は悲しかった」という発言があります。
でもそれは本当は「自分」が感情を動かしたのではなく、その感情が動いた事象に“感動”した、“傷ついた”、“ワクワクした”という事です。他者や外部からの刺激によって「感じさせられる」ものであり、自分の意志で自由に感情を生み出すことは難しいのです。
つまり感情が勝手に動かされた結果に過ぎません。
感情は受動的。勝手にやってきて、勝手に去っていく。
一方、行動は能動的です。
自分の意志で「やる」と決めて、手を動かす。時間を使う。選び取る。これが自分の人生を形づくる唯一の手段なのです。

受け取るだけは豊かにならない
「もらえるものはもらっておこう」
「運が良ければ、そのうちチャンスが来る」
このように受け取るだけの受動的なスタンスでいると、人生は他人任せになり、決して豊かにはなりません。
自分では何も決めず、他人の判断に身を委ねているギャンブル的な要素で手に入ったものは、自分のスキルにはなりません。
逆に、自ら手を伸ばして行動する能動的なスタンスで掴み取ったものは、自分の血肉となります。誰にも奪われない「本当の財産」になります。
受動的な人は、また与えられるのを待つしかありません。
能動的な人は、行動してどんどん豊かになっていきます。

まとめ
感情は続きません。
そもろも論で「やる気」も存在しない説が科学的に解明されつつあります。
やる気は行動の「原因」ではなく「結果」であり、「やる気が出たから行動する」のではなく、「行動した結果としてやる気が出てくる」ということなのです。
感情だけに頼って生きていると、人生は不安定になります。
感情は受動的で受け取る人
行動は能動的で与える人
行動を続けた人だけが、自分の人生を豊かにすることができます。
もし今、気持ちが沈んでいるのであれば、小さな行動から始めてみませんか?
あなたの人生は、感情ではなく「選び取った行動」で形づくられていきます。

コメント