「正しさ」が揺らぐ職場で、自分だけはブレないために
「前の部長は、これでOKだったのに」
こんなことを言ったり、同僚が言っているのを聞いたことありませんか?
会社に勤めていると、ある日を境目に突然、それまで当たり前だったルールが通用しなくなることがある。
この現象が起こる多くの場合は、「上が変わったから」の可能性が高いです。

権力者が変われば「正解」も変わる
国のリーダーが交代すれば、国の方針が変わる
会社の社長が交代すれば、経営の方針が変わる
部署の部長が交代すれば、現場のルールも変わる
そうして「昨日まで正解だったこと」が
突然「不正解」にされてしまうことは、決して珍しいことではありません。
マニュアルにのっていないような細かい暗黙のルールも含めれば、
“正解”なんてものは、案外あやふやで、権力を持つ人間の判断一つで簡単に変わってしまうのが現実です。
- 前の部長:会議は5分前集合がルールで開始時間は定刻通り。
- 今の部長:会議は開始時間ギリギリに来ても何も良く、開始に遅れても問題ない。
どちらが良いとか悪いとかは置いておいて、これは上司が変われば「正解」も変わってくる一例です。

新しい上司がやってきたら
例えば、新しい部長が人事異動で配属されてきました。
これまで何年も続けてきた業務フローや報告資料。
前任の部長には高評価でだったが、新しい部長には「見づらい」「修正して」と指摘される。
「いえ、前の部長はこれで良かったんですが。。。。」と説明しても
「俺のやり方でやってくれ」と返されて終わりです。
それが組織というものなのです。
上が変われば、やり方も、評価軸も、あっさり無情に変わります。
そして新しい上司の異動は、ある人にはチャンスをもたらし、ある人にはピンチをもたらします。
前任者に気に入られていた人が冷遇され、
逆に、以前はくすぶっていた人が急に目立ち始めるなんてことは多くの企業であります。
ゴマをすって評価されていた人は、またゼロからやり直しです。
取り巻きたちはごっそりと入れ替わり、また次の“上”へすり寄るために動き出します。
前任者のときは、優秀で優遇されていた人を妬み、嫉み、毎日ストレスを抱えていた人が、
新任の上司が異動してきたら、ここぞとばかりに優遇されていた人の悪口を吹聴する。
新任上司も未熟な人であれば、吹聴を真に受けて、優遇されていた人をあの手この手で追いやっていく。
こんなことは日常茶飯事です。

人事異動の季節がやってくるたび
毎年、人事異動の時期になると社内がざわつく。
噂が飛び交い、「誰が上に来るのか」「どこに飛ばされるのか」と緊張感が高まっています。
企業や組織によって異なりますが、4月の人事異動のために本格的な検討や協議は、前年の秋(10月ごろ)から始まるケースが多いはずです。
人事異動の季節にそわそわしても、もうずっと前から水面下で作戦は練られており、人事異動はほぼ決まっているのです。
発令直前時期は最終調整の変化くらいしかありません。
自分にとって良い人事異動であれば気分も上がり、嬉しいことですが
裏では、使いにくい社員をどう処理するのかの話し合いも進んでいます。
「あの人は扱いづらいから、別の部署へ異動させよう」「あいつは俺の悪口を言っていたから昇進させない」そんなやり取りも、ごくごく普通に会議室で行われているものです。
良きも悪きも自分が他人に評価されているという事実を理解しておくことが大切です。
社員は上司から評価され
社長は株主や取締役会から評価され
オーナー社長であれば取引先や顧客から評価を受けているものです。

環境の変化に流されない実力をつけておく
あなたは、このサイトに訪問して、ここまで文章を読み進めることができる勉強熱心な優秀な方です。
“会社の利益に貢献することを淡々とこなし、結果を数字で出し続けていけば良いのです。”
誰が来ても環境の変化が起こっても、あなた自身の能力が高ければ、ちゃんと見てくれる人はいます。
ただ上司に寄生している人が苦しくなるだです。
能力がなく、上に媚びることでしか自分の居場所を守れない人たちは
上司が交代するたびに、自分の居場所を失う。
そして、また次の“偉い人”に寄りかかる日々を繰り返します。
そんな人達をみて、自分まで振り回される必要なありません。
大切なのは、「上司のご機嫌」をとるのではなく、自分のやるべきことの仕事に目を向けることです。
淡々と目の前の仕事をこなして、自分のスキルをアップさせて、会社に依存しなくて良い力を付けていくことが、何があってもすぐに外へ飛び出せるという精神安定剤になります。

正当な評価を受けられる場所へ
もし今の職場があなたにとって
「常に気を張っていなければならない場所」
「評価が怖くて行動が萎縮してしまう場所」
であるなら、環境を変えることも選択肢に入れてください。
それが、転職かもしれないし、独立起業という道かもしれません。
優秀な人が会社で出世していくとは限りません。優秀な人は妬まれて足を引っ張られやすいものです。
勤勉で組織に従順な人が昇進しやすい
という構図は、まだまだ多いのが現状です。
そのため、あなたがもし評価されていない場合は、「自分の価値がないからだ」と思わなくて大丈夫です。
あなたの力を、正当に評価してくれる土俵は必ずあります。
それが次の上司なのか、次の転職先なのか、次の独立して本当の出世を果たした先なのか
あなたの行動次第で決まります。

まとめ
上が変われば「規則」も「正義」も「正解」も変わります。
正しさも、重要になる価値観も、あっという間に塗り替えられます。
それでも「自分の価値感」まで変える必要はありません。
あなたは、自分の力を信じて一歩一歩、前に進んでください。
理不尽な評価や、人でコロコロ変わる規則に心を削られるくらいなら
自分らしく生きていける土俵に環境を変えることを、恐れないでください。
あなたが個人事業主やオーナー社長になれば、あなたがすべて決定できることになります。

コメント