自分の影響の輪を知る

生き方・価値観

世の中を見渡せば、至るところで怒りの声が溢れている。

政治への不満、企業の不祥事、芸能人のニュース

居酒屋でも、喫茶店でも、SNSでも誰かが何かに怒っている。

その怒りは現実を変えているだろうか。

多くの場合は、単なる感情の発散で終わっている。

テレビやネットの情報に反応して、一時的に正義感は満たされても、

状況は何も動かないし、何一つ改善されまいまま、世の中は動いている。

自分の影響範囲を知っておく

自分が行動することによって、影響が及ぶ範囲と、及ばない範囲がある。

自分の行動によって影響が届く範囲は“自分の影響の輪”と呼べる領域。

家族との関係、仕事のやり方、健康管理、仲間とのプロジェクトなど、

自分の意思と行動で変化を起こせる部分。

一方、影響が届かない範囲は“関心の輪”

政治、世界情勢、芸能ニュースなど、自分が直接コントロールできない出来事。

関心は持てても、関心の輪に時間を注いでの現状は何も動かない。

人生を良くしたいなら、この2つの違いを徹底的に理解する必要がある。

怒りの消費者にならない

政治に不満があるなら、やるべきことはシンプル。

投票日に、自分の利権に近い政党や候補者に一票を投じるだけ。

有権者がやることはもう何もない。

何処かの誰かの意図で作られたニュースや、SNSの切り抜き動画で感情を揺さぶられていては

それは所詮「情報にコントロールされている側」の人間。

本当に変えたいものがあるのであれば、自分が動くしかない。

コントロールする側に回る

情報に振り回される側から抜け出すには、意識的に自分の影響の輪を広げていく事が必要。

仕事で会社に利益貢献する、大切な人と信頼を積み重ねる、新しいスキルを身につける

こういった積み重ねが、自分の影響の輪の範囲を少しずつ広げて行くことになる。

影響の輪さえ広がってい行けば、いつか関心の輪の一部が自分の手の届く領域に変わる。

そのとき初めて「現実を変えた」ことを実感できるようになっていく。

小さな領域でも全力を注ぐ

多くの人が、影響の輪が小さいことを嘆いて、行動を諦めがち。

「自分一人の力じゃ何も変わらない」と思い込み、関心の輪ばかりに意識を奪われる。

たとえ小さな影響でも全力を注ぎ続ければ、確実に成果は積み重なっていく。

・家庭の中で笑顔が増えるように努力する。

・職場の一角を快適に整える。

・相手が喜ぶために行動を起こす。

これらは自分が変化を起こすことができる輪の範囲内。

小さな変化のちりつもが、やがて大きな山にとなって流れを生むことになる。

感情に支配されずに行動にうつす

人間は感情の生き物。

まず感情が先に来て、感情に支配されてしまうと行動が後回しになってしまう。

「腹が立つ」「不安だ」とう感情を抱えたまま、何もしないまま時間が過ぎてしまう。

感情を受け入れて、次に行動すれば感情も収まっていく。

ニュースや切り抜き動画で腹が立ったら、感情を煽るニュースじゃないか出どころをしっかりと調べて冷静に判断してみる。

「なぜ自分は腹が立ったのか?」「本当に問題なのは何か?」と頭を整理することで衝動的な反応を抑える。

「関心はあるが、影響に及ぶことができないこと」に心を奪われると、無力感や怒りが増すだけ。

影響の輪を意識して生きる

政治、芸能ニュース、株価変動、為替変動、他者の価値観など自分の力が及ばないことは考えない。

今の自分が、直接影響を与えれる範囲だけにエネルギーを注ぐことで、少しずつ前進できる。

このシンプルで脳のリソースもスッキリした状態になると人生のストレスは大きく減る。

未来に対する不安や、他人の行動への苛立ちが減り、心が軽くなる。

やるべきことも明確になるので、迷いが少なくなる。

日々の行動で目標に一歩一歩進んでるように感じられていく。

まとめ

今、意識を奪われていることが、自分の影響の輪の範囲内か、範囲外が分けてみる。

もし影響の輪の範囲外で「関心の輪」に入ったなら、今このときから考えることを手放す。

自分の心を軽くしてあげる。

そして自分の影響の輪に入ったことに集中して行動していく。

この習慣を続ければ、情報に流される生活から抜け出して

自分の人生を自分でコントロールする側に近づくことができる。

怒りや不安に支配される時間を少しでも減らし、影響の範囲内で結果を積み重ねる。

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