行動で読み解く「人の本質」
「投資のやり方を見れば、その人の生き方がわかる」
例えば、個別株に集中投資やFX、仮想通貨に全力投資している人が居たとします。
値動きが激しい短期トレードに生活費まで注ぎ込んでいる姿を見ると
その人の性質には「一発逆転」を狙うギャンブラー気質が透けて見えます。
一方で、手数料の安い優良なインデックスファンドにコツコツ積立投資をしている人は、派手さはなくても、地に足のついた人生を選んでいる傾向があります。
短期間で結果を求めず、複利の力を味方につけて未来の果実をじっくり育てています。
お金と向き合い方は、そのまま人生との向き合い方に現れます。

部屋の中で読み解く「人間関係」
部屋の中、車の中など、自分の居住空間がきちんと片付いているかどうかも、見逃せないサインがあります。
収納が整っていて、余計なものが視界に入らない部屋に住む人は、思考も整理されていて
人間関係でも不要な人をきちんと処理できる。
嫌な人とは距離を取り、大切な人とは丁寧に関係を育むことができます。
逆に、モノが溢れてい足の踏み場もない部屋で暮らしている人は、人生全体がごちゃごちゃしやすいです。身の回りの管理ができない人は、感情や対人関係のコントロールも苦手な傾向があります。
「モノの片付けができない人は、気持ちの整理も苦手である」
気持ちの整理が苦手ということは、悩みやストレスを抱え込みやすい状態だといえます。
そして人間関係に不満や孤独感を感じている場合も、感情の穴を埋めるためにモノが増えやすくなる傾向があります。
依存的な性格や満たされない心をモノで補う場合もあります。

小さな約束から読み解く「信頼」
時間を守れるか、口約束を守れるか、些細な約束を軽く見ないかどうか。
これも重要なチェックポイントです。
「5分くらいいいや」
「このくらいの遅れは普通でしょ」
と毎回のように遅刻してくる人は、仕事でも期日を守れないタイプが多いです。
最初は笑って許せた遅刻も、積み重なるうちに「この人、信用できないな」と距離を取られてしまう。
借りたお金をいつまでも返さない人も同様です。
金額の大小ではなく、約束を守るかどうかが、信頼の軸となります。
「このくらいいいでしょ」が積み重なると、人生のあちこちで信用を失い、自分で自分の首を閉めることになります。

力関係から読み解く「パワハラ気質」
飲食店の店員さんや、コンビニのスタッフに横柄な態度を取る人。
一見、なんてことのないシーンかもしれませんが、そこには「自分より立場の弱い人をどう扱うか」という性格の根っこが垣間見えます。
こういう人は、部下や後輩に対しても同じ態度を取ります。会社ではパワハラ気質が出やすく、誰かを見下すことで自分の存在価値を確かめているような状態です。
「偉そうな人にロクな人間はいない」
反対に、どんな立場の人にも同じ目線で接する人は、人生も仕事も人間関係もうまくいっているケースが多いです。

運転マナーから読み解く「仕事像」
運転も、人生の縮図です。
急な割り込み、クラクションの連打、信号無視、後続車への配慮ができない運転…..
こういうドライバーは
自己中心的で周囲への配慮ができない人が多い。
自動車の運転で周囲への配慮ができない人は私生活だけにとどまらず、仕事でも自分の都合が最優先になり、チームワークが必要とされることろも、自己中心的な行動が発揮されやすいです。
運転中は性格もモロに出ます。
「素の人格」が無意識に出てしまうのです。
安全運転は大切ですが、「自分だけが安全」ではなく周囲の流れとバランスを取った配慮ができるドライバーは、往々にして仕事もできるタイプが多いものです。

会社の現場から読み解く「企業の品質」
現場の整備状況を見て、その会社の“品質”がわかるという事があります。
歩行者の通路が明確に直線直角で区切られており、線からはみ出してモノが歩行者の邪魔になっていないか
危険箇所にきちんと注意喚起がされているか、モノの置き場に表示があり、3定(定位・定品・定量)がしっかり守られてるいるか。
こういったルールをしっかり守れている会社は、安全意識が高く、品質管理を徹底していることが多く良いモノを作っています。
反対に、道具が散乱し、通路も不明確な現場は、ルールが守られておらず、事故も品質トラブルも多い傾向があります。

色眼鏡ではなく、本質を見る力を育てよう
人を判断する時、ついつい「希望敵観測」に引っ張られてしまいがちです。
- この人なら、きっと大丈夫だろう
- 結婚したら変わるだろう
- 就職したらなんとかなるはず
しかし、実際は期待通りに“変わる”ことはありません。
- こんな人とは思ってなかった
- こんな人なら一緒にならなかった
- こんな会社だとは思わなかった
遅かれ早かれ、このようなオチになることが容易に判断できます。
相手を変えようと願っても無駄ですし、変えようとしても説得しても無理なのです。
変えられるのは自分だけです。
相手の普段のちょっとした振る舞いや、クセの中から本質を読み解く目を養ってください。
- 投資の選び方
- 整理整頓の習慣
- 約束の守り方
- 運転のマナー
- 職場のルール遵守状況
こうした日常の行動こそ、人間や会社の「素の性格」「根本的な価値観」を映し出しています。
そして自分もまた、日々の振る舞い一つひとつが、他人に見られているということです。

まとめ
勝手な自分の希望を抱くのではなく、現実から目をそらさない
「こんな人だと思わなかった」
「こんな会社なら入らなかった」
あとから後悔する人の多くは
「見たくないものを見なかった」か「都合のいい幻想を信じてしまった」だけです。
現実をまっすぐに見る力を持てば、自分の身を守ることができます。
一時が万事
すべては小さなサインに現れている
あとはサインに気付くかどうかです。

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