人生には“ゴールデンタイム”と呼べる時期が何度もあります。
たとえば10代後半から20代にかけての「若さ補正」が効く時期
40代、50代になってからの「経験と余裕」が武器になる時期など。
人生のフェーズごとにゴールデンタイムがあります。

20代は失敗して学ぶための時間
学生から社会人になって間もない頃。
まだ右も左もわからず、とくかく目の前の仕事に必死だった人も多いでしょう。
この時期は失敗をしても「まだ若いからしょうがない」と言ってもらえる“若さ補正”が有効な時期です。
若さ補正が有効なため、周囲の人からも可愛がられて、比較的に助けてもらいやすいです。
このゴールデンタイムのうちに、失敗を怖がらずに動きましょう。
むしろ、失敗をしないようにと慎重になりすぎて行動が遅れるほうがリスクです。
行動して、失敗して、そこから学んだ経験こそが、自分を形づくっていきます。
この時期はまだまだ身体の細胞が血気盛んで体力も気力もみなぎっていますので「勢い余る」くらいで丁度いいです。じきに勢い余っていた、身体の内側からみなぎる力も減少していくのですから。

30代は「学びを形にする時期」
30代になると、少しずつ「失敗の風当たり」が強くなってきます。
20代のような「まだ若いから」という免罪符は薄れていき、周囲からは段々と「もう一人前だよね」とういう期待が寄せられてきます。
期待に応えられなかったとき、場合によっては「もうこの人は伸びないな」と思われてしまうこともあります。
この時期は、自分が20代で得た“失敗からの学び”を仕事や人間関係にどう活かしていけるかが鍵です。
“若さ補正”がグレーゾーンに差し掛かった30代で自分の力をコツコツと磨いておけば、40代、50代に面白みが増していき、大人のいい味が出てきます。

叱ってくれる人は減っていく
年齢を重ねていくと、叱ってくれる人がどんどん減っていきます。
小さい頃は、いたずらをすれば親が叱ってくれました。
学校では先生が、社会に出れば会社の先輩や上司が叱ったり注意してくれたでしょう。
そして40代、50代を過ぎてくると明らかに「叱られる機会」が減っていきます。
親も歳を取り弱々しくなっていき、徐々にこちらが面倒をみる立場になっていきます。
職場でも、上司や先輩が少なくなり、気が付けば自分が年長者になっている。
後輩や部下はあなたが「20代がするような失敗」をしても誰も叱ってくれません。
ただ静かに、後輩たちは「この人、できない人だな」と思うだけです。
誰からも何も言われず「諦められている人」になってしまいがちです。
人間としての中身の伴った「味のある大人」になるために20代、30代での「失敗からの学び準備」は欠かさずやっておきましょう。

学び続けられる大人でいるために
いい大人になって周りから叱ってもらえないなら、自分で気づくしかありません。
自分の直したい思考の癖、伸ばすべきところ、鍛えたい能力を常に勉強していく必要があります。
勉強と言っても堅苦しく考えなくて大丈夫です。
- 興味のある本を読むのも良し
- YouTubeや音声配信で学ぶのも良し
- 好きな分野を掘り下げて研究するも良し
大人の勉強は自由スタイルでのですから。
40代、50代には、20代にはなかった「お金」や「経験」や「知識」という余裕があります。
若い時期だけが良いという風潮がありますが
大人には大人のゴールデンタイムがあるのです✨️
このゴールデンタイムを楽しめるかどうかは若い頃にどれだけ「行動」と「失敗」を基盤に「成長」してきたかにかかっています。

まとめ
若さ補正が効くうちに、たくさん動いて、たくさん失敗して、たくさん笑われてください。
それが、あとから必ずあなたの「深み」になります。
年齢を重ねるというのは決して「老いていくことだけ」ではありません。
身体的ホルモンの支配から徐々に自由になり、ようやく“本当の味わい”が出てくる準備期間なのです。
あなたの今が何歳であっても、今ここが“次のゴールデンタイム”の入口です。

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