聞こえてくるニュースやSNS界隈を見ていて、感じることがあります。
「俗に言う“成功者”ほど細かい部分まで叩かれている」という現象。
著名人がほんの一言、発言を間違えただけで炎上して、過去の行動まで掘り返される。
反対に、まったく無名な人が同じことをしても、誰の耳にも届かずスルーされている現実。
この差は、「注目されているかどうか」という事になります。
批判されているということは、すでに“見られている存在”である証拠になります。
これは縮図として置き換えれば、家庭内、学校内、コミュニティ内、会社内でも動揺なことが言えるのではないでしょうか。
注目されている人ほど、一挙一動がその他大勢の人より目立っているはずです。
無名のうちは「長所」が目立つ
誰もが最初は何者でもないところからスタートする。
この段階では
- 普通に仕事をしているだけで「真面目ですね」と言われる
- 意見を少し言っただけで「しっかりしてるね」と褒められ
- プレゼンが少しうまいだけで「すごいね」と称賛される
これは一見すると評価されているように見えますが、実は“注目されていないからこそ得られる軽い評価”であることが多いです。
競争相手が少ない状況や、周囲の期待値が低い状況では“平凡な長所”が浮き彫りになる現象が起きやすい。
裏を返せば、「まだ評価される土俵にすら上がっていない」という意味です。

欠点が目立ち始めたら絶賛成長中
ある程度、注目されてくると、状況は一変していきます。
- 意見を発言すれば「甘い」と言われ
- 成果を出せば「調子に乗っている」と言われ
- 一回ミスをすれば「やっぱりダメだ」と言われる
これは不公平に感じるかもしれませんが、この構造こそが“上のステージ”の証でもあります。
たとえば
プロのアスリートがミスをすれば全国ニュースになりますが、同じミスをアマチュアがしても話題になりません。
有名なインフルエンサーが発言を間違えれば大炎上しますが、無名のノンインフルエンサーが発言を間違えても、誰も何も気にしない。
結論、欠点が目立つ=認知度が上がったという証明でもあります。

歴史が証明する「人は最初、笑われる」法則
歴史を振り返っても、批判やバッシングを受けながらも大義を成し遂げた人は数多く存在しています。
- スティーブ・ジョブズも最初、社内でも“変人”扱いだった。
- イーロン・マスクは「ロケットなんか民間で飛ばせるわけがない」と言われ続けた。
- ホリエモンは、かつて叩かれながらも、独自の道を切り拓いていった。
批判される人は、最初は嘲笑され、次に無視され、最後に尊敬される。
ガンジーの有名な言葉にもあるように、「真理を追求する者の通る道」でもあるわけです。

自分が“叩かれる側”になったときの3つの視点
変化を始めたばかりの人ほど、周囲の反応に心を揺さぶられやすい。
「否定された」「陰口を叩かれた」「あいつは調子に乗っていると吹聴された」
こんなネガティブな声を聞いた時、立ち止まりたくなる気持ちも分かります。
そこを乗り越えるポイントがあります。
1.言い返すより“やり抜くこと”に集中する
SNSで炎上している人の多くが、反論や弁明を繰り返す中で、更に燃え広がってしまうケースがあります。
一方で、黙々と結果を出し続けた人ほど、最終的に“信頼”という形で評価を得ています。
自分の中の原始的な感情に反応するよりも、知識をまとって行動で黙って示す。
2.評価は“短期”でみない。
批判は、瞬間的なノイズにすぎません。
変化を起こそうとするとき、短期的な評価は不安定で正確さを欠いています。
大事なことは「3年後、5年後にどこにいるか」を想像して進むことです。
起業家も、最初の1年目ではバカにされ、3年目で少しだけ認められ、5年目ですごいねと言われ初めてくるものです。
“今”の反応は、あくまでも通過点にすぎません。
3.応援者が0でも、自分の目的を忘れない。
人は、変化の初期には「孤独」になります。
共感してくれる人が少なく、「前のほうが良かった」とさえ言われることがあります。
それでも、自分の中にある“目的”さえ明確であれば、ブレることはありません。
目的を淡々と達成する人は、「最初の孤独を乗り越えた人」と言い換えることができます。
孤独を恐れてなくて大丈夫です。

まとめ
もし今、バカにされたり、批判されたり、陰口を叩かれたり「やたらと欠点が目立つ」言われ方をしていたら進化している証明です。
変化を始めた人だけが、失敗や誤解、批判を経験して
実力が伴い、信頼が得られて、深みのある人間になっていきます。
「批判=終わり」ではなく
「批判=始まり」です。
むしろ、批判を受けていない自分は「まだまだ小粒だ」と思うくらいで丁度いい精神状態を保てます。
自分の望んでいる景色に辿り着く前に批判に負けないようにしてください。

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