これは、筋肉や脳の話はもちろんのこと、心や感性にもあてはまるものです。
例えば、腕を骨折してしばらく固定していた経験がある方は、わかると思いますがギプスを外したあとの腕は驚くほど細くなっていたりします。
全く使っていなかった筋肉が、必要ないと判断されて縮んでしまう。
これは生物としての「効率化」という機能です。
この機能は、人の心や感性にも当てはまるものです。
心も感性も使わなければ鈍っていく
たとえば「人の気持を察する力」
職場で他人に無関心でいたり、自分の感情を押し殺してばかりいたりすると、そのうち他人の表情や場の空気の変化に気づけなくなります。
逆に日頃から「相手の心に寄り添う」姿勢を意識していれば、共感力がどんどん鍛えられ
- 相手の表情や言葉のニュアンスに敏感になる。
- 空気や雰囲気の変化に気づきやすくなる
- 共感力やコミュニケーション能力が高まる
優しさも、共感力も「意識して使ってこそ」強くなっていくものです。
成長とは持って生まれた能力が勝手に伸びていくことではなく、「使うこと」で向上していくプロセスです。

人は成長するために生まれてきた
私たちは生まれたときは、言葉もしゃべれない、歩けない、ご飯も食べられない。
それでも毎日少しずつ学び、泣いて、周りから助けられながら歩き、話して、成長していきます。
成長するプログラムを組み込まれていますね。
しかし、大人になると「もう成長しなくていい」と思い込んでいませんか?
- 「こんなもんでいいか」
- 「変わるのは面倒だね」
- 「もう若くないし」
そんな風に思い始めたときから、成長のスイッチはオフになります。
そして使わなくなった心や感性は、どんどん退化していきます。

成長を止める=相対的に退化する
「人は成長を止めたときに退化する」ということは、裏を返せば、「今からでも成長は始められる」ということでもあります。
40歳でも、50歳でも、60歳でも、成長を選び続ける人は実際に存在します。
- 読んだことのないジャンルの本を読む
- 自分とは違う意見の人に耳を傾ける
- 自分の価値観を見直してみる
- 苦手なことに少しだけ挑戦してみる
これだけでも、脳に刺激が与えられ、使用していない感情に微電気がながれます。
眠っていた「本来の力」が少しずつ目覚め始めていきます。

成長を止めない人は生き方を変えていける
私たちは、今を生きるだけで精一杯な日もあるし、
逃げ出したくなるような場面もあります。だけど“成長”は決して難しいことではないです。
大きな夢や目標、壮大なゴールなんて設定しなくても大丈夫です。
昨日の自分より、ほんの少しだけ変わろうとすること。それが“成長”なんです。
使うことで進化し、使わないと退化する。自然の摂理であり、原理原則です。

まとめ
自分に与えられた能力を惜しみなく使ってみてはいかがでしょうか
自分の可能性を少しでも信じて、
身体と心と感性と好奇心を思いっきり使ってみてくだい。

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